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spacegod:

Ants don’t need biomedical confirmation for the fact that aspartame is toxic. But humans do.

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Ants don’t need biomedical confirmation for the fact that aspartame is toxic. But humans do.

グラフィックデザインを見ている人というのは、CGを駆使したハリウッドの最新映画や、目がくらむほどの特殊効果を使った流行のミュージックビデオを見ている人と同じ人たちなのです。

どうやってグラフィックデザイナーはこのような魔術と渡り合うことができるのでしょうか。私たちはテクノロジーも予算も時間もありません。もし私たちの作品に注目してほしければ、まったく逆の手段をとらなくてはなりません。つまり、リアリティにうったえなければいけないわけです。現実の世界を注意深く観察して、「見てください。こんな身近にあったのに、知っていましたか?」と見る人に伝えなくてはなりません。それが私にとっては、どんなにすばらしい特殊効果よりもわくわくすることなのです。

ほかにもグラフィックデザイナーが知っておかなくてはならない今日の状況があります。

コンピューターが現れる前は、印刷物の製作はデザイナーと印刷所に託されていました。クライアントの多くは、どのようなものが仕上がるのか非常に曖昧なイメージしか抱かずに、ロゴやPR誌、事業報告書、パンフレットといった企業ツールに十分にお金をかける心構えがありました。

しかし、今はわずかな経費で、コンピューターやスキャナー、プリンターを持っていれば、誰もがソフトを買って、ある程度の企業ツールを作ることができます。かつてのデザインや印刷の秘技はついになくなってしまいました。

さて、以前は大金を払って専門家に依頼していた仕事と同じことがタイピストにできてしまったら、デザイナーには何が残るのでしょうか? 

デザイナーは、タイピストではできないことをやらなければなりません。彼らは創造的な問題解決者にならなくてはなりません。残念ながら、思考することはデザイナーが好む行為ではありません。デザイナーが好むのは、その選択が最適かどうかにかかわらず、文字、色、形を選び、特有のスタイルでイメージを描き、最新のグラフィック技法を次の仕事で使うことなのです。

デザイナーはこれらの小細工を「カルチャー」から手に入れます。「カルチャー」はデザイナーに何がかっこよくて、何が流行していて、何が人気があって、何が古いのか教えてくれます。「カルチャー」はすべてのデザイナーに同じことを伝えますから、もしが何かオリジナルなことをしたければ、言うまでもなく、「カルチャー」に影響を受けるべきではないのです。

私が辿りついた、オリジナルの作品を作成し、なおかつクライアントもきちんと満足させることのできる最適なプロセスとは、次のようなものです。

仕事の依頼があったら、どんなに自分がその対象のことをよく知っていたとしても、それにまつわるすべてをいったん忘れます。つまり、初めてその対象を知ったようにして接するのです。すると、最終的にはその対象について自分が心の底からわくわく感じることを、言葉にできるようになるのです(この表現がわくわくするものであればあるほど、イメージもわくわくするものになるでしょう。)対象のおもしろい点について言い当てる、というのが一番難しいところです。

対象について何か面白いこと、または(願わくは)オリジナルなことを言えるようになってはじめて、イメージについて考える準備ができたということになります。私は言い当てた言葉に耳を傾けます。「グッドデザイン」についての先入観をすべて忘れ、その言葉が自らのとるべきかたちを私に語りかけてくるのに任せるのです。

この展覧会で私の作品をご覧になり、私が言行一致につとめていることに同意していただけたら幸いです。

それではごきげんよう。

ボブ・ギル